身長が伸びなかった7つの理由 > 日本人と世界の身長 > 北国では背が高く、南国では低いことに理由はあるのか?

北国では背が高く、南国では低いことに理由はあるのか?

身長差は、もしかすると次のようなことから生じたのかもしれない。

気候によって恒温動物の体の形態が変わることを説明した、古典的な経験則が2つある。

寒冷地ほど身体は大きくなるとする「ベルクマンの法則」。寒冷地ほど身体の突起物が小さくなるという「アレンの法則」だ。

1874年にカール。ベルクマンが発表した説が「ベルクマンの法則」だが、簡単にいうと「恒温動物では、同様な種であっても寒冷地に生息するものほど身体が大きくなり、近縁な種であれば、大型種ほど寒冷地に生息する」とする経験則である。

「アレンの法則」は、J・A.アレンが1877年に発表した説で、「恒温動物では、寒冷地に生息するものほど、耳、吻、首、足、尾などの突出部は短くなる」というものだ。

どちらも、気候的な基礎的自然要因が形態に影響を与えるという相関関係を示す説で、例外はあるものの、事実、そうした傾向は見てとれる。

これらの説は、形態の変化を同じ理由によって説明するもので、一見、わかりやすい。 北極圏に生息するホッキョクグマの体は非常に大きいし(ベルクマンの法則)、それに比較して耳は小さい(アレンの法則)。

反対に、アフリカから中東の熱帯砂漠地帯に生息する狐であるフェネックギッネは、小さな体に(ベルクマンの法則)大きな耳をもつ(アレンの法則)。

こうした例を示されると、「なるほど!」と膝を打ちたくなるが、じつは、身体の大型化や小型化、突起物の長短は、それほど単純なものではない。別の視点から指摘できるともいう。

たとえば、環境適応は寒さ暑さだけではない。食料とも密接に間連する。ホッキョクグマは、アザラシなどを餌とするため海中に入ることが多い。耳が小さくなったのは、水を防ぐためだといえなくもない。似たように魚を餌とするアザラシやオットセイ、ペンギンも、耳がどこにあるのかわからない。

フェネックギッネにしても、地中のネズミなど小さな動物を獲物にしているために地中のわずかな音も聞き逃さぬよう大きく発達したと考えてもおかしくない。

そういえば、なぜあのアフリカに地上で最大の大きさを誇る象がいるのか。インドから東南アジアにかけてもインド象がいる。

「同様な種であっても寒冷地に生息するものほど身体が大きくなる」というのなら、暑さでは遜色のないアフリカとインドなのに、なぜアフリカ象のほうが大きいのか。

疑問符を付けようと思えば、ベルクマンやアレンの法則に7ぷマークはたくさん付く。 もちろん、進化に関しては、現代の科学では遺伝学的な追求こそもっとも合理性があるとするが、勁物種の骨の形態や形質には、遺伝子だけではなく、気候や栄養摂取など環境が大きく影響することも事実である。

さて、そこで本題の、北国と南国での身長の差だ。 まず、明治末期からの日本人の平均身長の伸びは、遺伝子の変化ではなく、栄養改善によるものと考えて間違いない。遺伝子の突然変異だとすれば、その時間は数万年単位でなければ普遍化しない。縄文から現代までの時間では短すぎる。

では、なぜ全国の平均身長に、北と南とで差が生じたのだろうか。ことに沖縄の身長の低さを、どう説明すればいいか。

北国と南国で身長の差が生じているのだから、沖縄と山形との比較のみに収斂するものではないが、それにしても沖縄と他県の身長差は大きい。男子では、沖縄と秋田、山形、富山、滋賀とは3センチも平均身長が違う。

いまの時代において、栄養摂取量にそれほど差があるとは思われない。 現在における沖縄人遺伝子と山形人遺伝子に違いがあったとしても、身長差の決定的要因とはならないはずである。

遺伝子でもなく、栄養でもないとすれば、あとはあまりにもクラシカルな科学だが、気候環境への適応という、カピの生えた書物を開けてみたくもなる。

形態変化をもたらすさまざまな要因があるなかで、沖縄と山形の身長の差を解釈するには、ベルクマンやアレンの法則が、なかなか魅力的に映ってくる。彼らの法則が、身長に違いが生まれる理由を有効に説明してくれるような気がするのだ。
 「恒温動物では、同様な種であっても寒冷地に生息するものほど身体が大きくなる」との経験則は、南国の沖縄と北国の山形に代表される自然の基礎的環境差による伸長の違いを、シンプルであるがゆえに正しく言い当てているのではないだろうか。






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